このページは 2006/ 12/ 12 03時36分17秒にクロールしたキャッシュ情報です。
検索キーワード= 前回
優先キーワード= 壁紙 画像 動画
|
[ 16] 引用元 「湯たんぽ」は中国語 ロートルの昔語り(1) 2006/11/15(水) 14:00:04 [中国情報局]
URL: http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1115&f=column_1115_005.shtml
中国に留学! インターンシップをする方法とは? 話せると違う中国語〜1対1で24時まで学べる講座とは? 日系企業は中国でいかにブランディングすべきか 中国人は何を着て、何を食べ、何を飲み、何を志向するのか? 日本語と中国語(25)−上野惠司(日本中国語検定協会理事長) 私は昭和14年の生まれで、終戦の翌年に小学校に上がっている。「小学校」と書いたが、正確に言えば初めの1年は「国民学校」であった。という次第で、もう紛れもない老人である。 この老人のことを「ロートル」とカタカナ語で称することがある。「ある」というよりも「あった」というのが適当かもしれない。近ごろでは耳にすることがめっきり少なくなってしまったから。「わたしのようなロートルの出る幕では・・・」などと使われているのを子供の頃はよく耳にしたものだ。小説などで使われているのを活字でも目にしたように記憶している。 このカタカナ語、実は中国語であることをご存じだろうか。漢字で書けば「老頭児」、要するに「年寄り」「老人」のことである。戦前に大陸に渡った人が持ち帰ったのであろう。 何気なく使っている身辺の語に、実は中国語であるというものが結構ある。 これもロートルの回顧談。子供の頃、遊び興じている最中に、ふざけ半分に「ポコペン」というおまじないのような言葉を合の手に入れた。私の世代だけの、或いは私の身辺だけの意味のない遊びことばかと思っていたら、実はれっきとした中国語であることを大人になってから知った。 中国語「」(元金より下回る)からと手元の国語辞典に載っているから、今でも使われることがあるのであろう。品物を値切られた中国商人が、「無茶言いなはんな、元手を割ってしまいますがな」くらいの意味で連発する「」を耳で聞いたのを、面白がってまねたものであろうか。 もう1つ「ノーテンファイラー」。何か失敗をしたり醜態を演じた相手を指差して「おまえはノーテンファイラーだ」とかからかったものだ。これも中国語「脳袋壊了」から来ている。「脳袋」は「あたま」の意。ナオタイがなまってあいまいに発音されているのを「脳天」に結び付けてしまったのかもしれない。 ノーテンはともかく、ファイラーの方は何となく英語から来たもののように長い間思い込んでいた。「壊了」ホワイラはまちがいなく中国語で「壊れている」「イカれている」の意。 電気毛布などというものの無かった時代、寒い冬は金属製または陶製の容器に湯を入れたものを寝床の足元に置いて寝た。「湯たんぽ」である。この「湯たんぽ」、実は「たんぽ」の部分が中国語である。「湯婆」と書く。 「湯」はいつか紹介したように現代中国語では「スープ」だが、ここでは古語で文字通りの「湯」。「婆」はこれも何度かでてきたが、「おばあさん」ではなく「妻」「女房」。 奥さん代わりの暖房器具というのが「たんぽ」。本来の意味が忘れられて、もう一つ「湯」を重ねて「湯たんぽ」となったもの。中国語では「湯婆」に名詞接尾辞の「子」を添えて「湯婆子」という形で使われることが多い。『紅楼夢』に出てくる。(執筆者:上野惠司)【執筆者】上野 惠司(うえの けいじ)1939年(昭和14年)生まれ。東京教育大学文学部卒業、大阪市立大学大学院修了、文学博士。長年にわたってNHKラジオ中国語講座を担当した。筑波大学教授を経て、現在共立女子大学教授、日本中国語検定協会理事長。●著作(一部)NHK新中国語入門(NHK出版、2001/03)基礎中国語辞典(NHK出版、2002/01)標準中国語辞典第2版(白帝社、1996/04)ことばの文化背景(白帝社、1997/11)
|